男性もHPVワクチン接種を!

このプロジェクトは、日本人にHPVワクチンの普及を目指すとともに、男性へのHPVワクチン接種も促す目的があります。
性交渉によってHPVは感染します。
つまり、男性もワクチンを打つことで、そもそもHPV自体を広めないことになり、それが日本人女性をHPV、つまり子宮頸がんから守ることにつながるということです。
オーストラリアやアメリカでも、男女関係なくワクチンを接種することが進んでいます。
男女ともにワクチン接種率70%のオーストラリアでは2020年には子宮頸がんは希少がんになる予定なのです!
これから、世界中ではどんどん子宮頸がんになる女性が減っていきます。
その中で、日本だけが子宮頸がんに苦しむ女性が多い国にしてはなりません。
男性も協力して日本人の女性を子宮頸がんから守りましょう!

 男性のワクチン受け入れ施設

亀田京橋クリニック 感染症科(東京都中央区)
静岡厚生病院 小児科(静岡市葵区)
みやびウロギネクリニック(岡山市北区)
ゆたかクリニック(大阪市都島区)

 最新情報

2020.07.30 日本で9価HPVワクチン(シルガード9水性懸濁筋注シリンジ)が承認されました

子宮頸がんってどういう病気?

子宮頸がんという病気はご存知でしょうか?
子宮頸がんは、子宮頸部という、子宮の出口の部分に発生する「がん」であり、20-40歳代の若い人に発生することもある病気です。
子宮頸がんは原因が解明されており、子宮頸部にヒトパピローマウィルス(以下HPVと呼びます)が持続感染することで起こると言われています。
子宮頸がんと子宮体がん

HPVには100種類以上の「型」があり、がんを発生させる高リスク型と、イボや良性腫瘍などの原因となる低リスク型に分けられます。
HPVはありふれたウィルスであり、性交渉をしたことがあれば口や性器を介して感染している可能性があります。
コンドームを使用しても完全には感染を防げません。
そのため、性交渉をしたことがある女性の50-80%に、生涯で一度はHPVの感染歴があるという報告もあります。
日本人の子宮頸がんからは、HPV16型、18型が検出されることが多く、2つを合わせると65%に上ると報告されています。
現在日本で発売されているワクチンは、HPV16型、18型の感染を防げるようになっており、ワクチンの普及で、日本人の子宮頸がんが減少すると推定されています。
また、HPV16型、18型は子宮頸がん以外にも、外陰がん、腟がん、肛門がん、咽頭がんの原因となることが判明しており、ワクチンでHPV16型、18型の感染を予防すれば、これら他のがん予防にもなることが予想されます。
HPV感染から癌化までの過程

子宮頸がんについてさらに詳しく

日本ではHPVワクチンが接種できない?

これだけ子宮頸がんを防ぐ可能性があるワクチンが、なぜ日本だけ接種されていないのでしょうか。
実は日本でもHPVワクチンが接種開始となっていましたが、ワクチンの副作用がマスコミから宣伝され、定期接種開始からわずか3ヶ月で、国民全体がHPVワクチンの接種を控えるようになってしまいました。
(保護者のかたが自治体に予防接種票をご自身で取りにゆけば、定期予防接種として請負い医療機関で接種を受けることが可能です。)

HPVが子宮頸がんの原因であることが判明し、HPVのワクチンが開発され、世界各国でHPVワクチンが接種され、日本でも2010年にHPVワクチンの公費助成が開始となりました。
対象接種年齢の女子にHPVワクチンが接種され、1994-1998年生まれの女性では70%近くの接種率がありました。
2013年4月にHPVワクチンの定期接種(法律に基づいて市区町村が主体となってワクチン接種を実施すること)が開始されました。
しかし、わずか2ヶ月後の2013年6月14日にHPVワクチンの副反応が報告され厚生労働省は積極的な接種勧奨の一時差し控えを決定しました。
そしてHPVワクチンの副反応に関する報道が大々的に行われ、それ以降HPVワクチンの接種率は1%未満となってしまいました。
その後、科学的見地からHPVワクチンの安全性を検証する研究が各国から報告され、日本以外の国では引き続きHPVワクチンの接種が普及してきましたが、日本だけが未だにHPVワクチンの接種が進んでいないという現状があります。

HPVワクチンについてさらに詳しく

プロジェクト責任者

鈴木崇公(すずき たかひろ)



2012年浜松医科大学卒
2012-2014 磐田市立総合病院 初期研修医
2014-2015 浜松医科大学産婦人科教室入局
2015-2016 磐田市立総合病院 産婦人科 医員
2016-2018 富士市立中央病院 産婦人科 医員
2018-2019 静岡厚生病院 産婦人科 医長
2019-2020 静岡厚生病院 産婦人科 部長

浜松医科大学卒業後は、卒業大学のお膝元である静岡県で、市中病院に勤務しつつ一般産婦人科領域を学んで参りました。
現在は良性疾患や不妊症に関する腹腔鏡手術を主軸にして静岡市で診療を展開しております。

GENTLEMAN PROJECT

事務局:
hpv.gentlemanpj@gmail.com

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